学校日記

3/7 朝会

公開日
2022/03/07
更新日
2022/03/07

学校だより

【校長の話】
おはようございます。
 3月、いよいよ今年度最後の月ですね。6年生は、卒業まで、今日と卒業式の日を含めて、ラスト10日になりました。
 ところで、明治時代が始まってから、今のように、1月、2月、3月と言いますが、明治の前は、月の名前を何と言っていたか、知っていますか?
 1月は睦月、2月は如月、では、3月は? 知っている人?
 「弥生」ですね。三和っ子に「弥生さん」っていましたか?
 なんか「弥生」について調べてみたくなり、調べてみました。
 まず初めの疑問は、「弥生」って、どういう意味なんだろう?
 なぜ、3月は「弥生」と言うのだろう?
 調べてみたら、こんなことが分かりました。
 「弥生」は、もとは「いやおい」と読み、「やよい」となったそうです。
 「弥生」の「弥」という漢字の意味は、「ますます」とか「広がる」「広い範囲にわたる」「隅々まで行きわたる」という意味です。「心の広さ」や「発展・豊かさ」「力強さ」「ポジティブ」といったイメージです。
 名前に、この「弥」がつく子はいますか?男の子の名前にも、女の子の名前にも、使える漢字ですね。漢字の意味から、
・心の広い人になってほしい。
・活動の場を広げて、立派な人になってほしい。
・可能性をもった人になってほしい。
・たくさんの人と関わって、周りの人を大切にしながら、豊かな人生を 
 送ってほしい。
といった願いが、名前の「弥」に込められています。
 「弥生」の「生」は、植物が生長すると言う意味もあります。
 なので、「弥生」の意味は、草木が、芽吹いて、ますます生い茂るという意味になります。ちょうど、この季節、3月の植物の様子を表す言葉であり、そういう意味をもった漢字ですね。
 だから3月は「弥生」なんだ。
 もう一つの疑問は、6年生の皆さん、日本には「弥生」がつく時代がありましたね。そう「弥生時代」です。1〜5年生は分からないね。簡単に言うと「大昔」です。「かぐや姫」とかで「昔々」と言うけど、それより、もっともっと「昔々」の時代です。日本で、お米を作り始めた頃です。なぜ「弥生時代」というか知っていますか?
 「3月」と何か関係があるのかな?
・その頃は、日本が暖かくて、1年中、3月のような春だったから。
 違いますね。
・植物が生い茂っていて、日本中がジャングルのようだったから。
 そんな訳ないですね。
・この時代の人の名前には、必ず「弥」の字がついていたから。
 確かに、弥生時代の邪馬台国の女王「卑弥呼」には「弥」の字があるけど、全員に「弥」はついていません。
 答えは、〔「弥生時代」の「弥生」と「3月」は、直接的には関係ないけど、まったく関係ないとも言えない。〕です。
 今の東京都文京区弥生というところの貝塚から、土器が出土しました。この土器が出土した地名「弥生」にちなんで、この土器を「弥生式土器」と名付けました。そして、弥生式土器を使っていた時代を「弥生時代」と呼ぶようになったそうです。「弥生時代」の名前の由来は、「3月」ではなく、土器が出土した地名ということです。
 ここで「そうなんだぁ」と終わらないのが校長先生です。
 じゃあ、東京都文京区弥生、東京大学農学部などがある場所ですが、「弥生」という地名は、なぜ「弥生」と言うんだろう?調べてみました。
 ここには、江戸時代まで、水戸藩のお屋敷があったそうです。徳川斉昭というお殿様のお屋敷で、このお殿様が詠んだ和歌が、桜の和歌で、歌碑があったそうです。桜の季節が、3月、「弥生」なので、桜の歌碑があったここの地名を「弥生」としたそうです。
 つながりましたね。弥生時代と3月は、まったく無関係ではないということが分かりました。
 桜の季節、3月、弥生を詠んだ和歌の歌碑があったので、地名を「弥生」とした。「弥生」という地名の場所から出土した土器を「弥生式土器」と名付けた。「弥生式土器」を使っていた時代を「弥生時代」とした。
 月曜日の朝から、ずいぶんとこだわったお話をしてしまいましたね。
一つの言葉、今回は「弥生」について、なぜだろう?どうしてだろう?と興味をもって調べていくうちに、いろんなことが分かって自分の知識が増えました。これが、勉強することの楽しさと、校長先生は思います。
学ぶことはおもしろい!
6年生は残り10日、1〜5年生は残り13日、最後まで「学び」を続けてください。