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学校日記

卒業式〜校長式辞

公開日
2021/03/19
更新日
2021/03/19

6 年

式辞

 校舎を包む陽の光や校庭を渡る風、勢いよく芽吹く草木、そして早くも咲き始めた桜の花から、春の到来を感じます。
 本日、小鈴谷小学校の卒業式が、保護者の皆様、そして、在校生が集う中で、このように挙行できますことに、教職員一同、大きな喜びを感じています。とりわけ、本年度は、保護者の皆様にご出席いただき、卒業生の旅立ちを共に見送ることができることに、大きな喜びを感じています。
 さて、小鈴谷小学校を巣立つ三十八名の皆さん、卒業おめでとう。お家の方に手を引かれ、真新しいランドセルを背に、校門をくぐった入学の日から早六年。皆さんは、大変立派に成長しました。子どもの成長を心から願う親にとって、今日の皆さんの晴れ姿は、大きな誇りであり、何にも代えがたい大きな喜びです。今日は、皆さんの言葉で、お家の方にこれまでの感謝と中学校生活への希望を込めて、「ありがとう」と「これからもよろしくお願いします」と、しっかり伝えてください。
 そして、今、一人一人に卒業証書を手渡しました。この卒業証書には、この六年間、小鈴谷小学校で学び、経験したこと、そして、多くの思い出が詰まっています。
 とりわけ、最高学年として過ごしたこの一年は、とても印象深い一年になったことと思います。皆さんには、新型コロナウイルス感染症予防のために、様々な行事や活動の中止、また、新たな生活様式の実践ために、我慢や不便を強いるようなことがありました。このことについては、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 しかし、こうした状況においても、皆さんは明るく、前向きに学校生活を送ってくれました。そして、最高学年として活躍できる運動会や小学校生活の大切な思い出となる修学旅行を無事に行うことができたことは、私にとっても大変大きな喜びであり、思い出深いものとなっています。本当に運動会を行うことができるのか。本当に修学旅行に行くことができるのか。今となっては、心配していた日々を懐かしくも感じますが、皆さんと共に貴重な経験と大切な思い出を共有できたことに、この上ない喜びを感じています。
 また、運動会や児童会活動、カラー班遊びといった場面では、最高学年として学校全体をリードする頼もしい姿をたくさん見せてくれました。なかなか全校児童が集まって活動できない中、どうにかみんなが仲良くなれるようにと工夫を凝らして「ほぼ子どもTV」や「小鈴谷ラジオ」のような学校が明るく、そしてみんなが仲良くなれる活動を考えてくれました。こうした皆さんの姿は、下級生に強い印象を与えました。きっと、今後の小鈴谷小学校の素晴らしい伝統として、引き継がれていくものと信じています。
 さて、最後に、卒業に当たり、皆さんに大切にしてほしいことをお話しします。皆さんに大切にしてほしいこと、それは、「思いやりとやさしさ」です。人は、誰もが、一人では生きてはいけません。多くの人々と協力し、助け合いながら生きていかねばなりません。鈴渓義塾初代塾長の溝口幹先生は、その心を「恕」「忍びざるの心」として鈴渓の教育において大切にしています。困っている人や自分より弱い立場の人に対して、手をさしのべて、進んで助けることができる。人として当たり前のことととして、ためらうことなく手をさしのべられる。ぜひ皆さんには、そんな温かい心のある人間に成長してほしいと思います。
 最高学年として、様々な場面で下級生と接したときに、優しくしようとした時の気持ちを思いだして下さい。通学団やカラー班遊び、ペア活動で見せてくれた皆さんの態度や表情には、思いやりと優しさに満ちていました。必ずや皆さんが、困っている誰かを支えることができる愛のある人間に成長してくれるものと信じています。
 これからの生活においても、この小鈴谷小学校で学んだ、鈴渓の教育の基本である「志」「学ぶ」「情熱」の三つの柱と「恕」「忍びざるの心」である「思いやりとやさしさ」の精神を心に刻み、「愛」に満ちあふれた人間として、今後さらに大きく成長し、皆さんが活躍することを期待しています。
 さて、保護者のみなさま。本日は、誠におめでとうございます。今日までの成長の陰には、ご家族の並々ならぬご苦労があったことと推察いたします。そして、この六年間、みなさまのご理解とご協力をいただき、今日の良き日を迎えることができました。職員を代表して、心より感謝申し上げます。
 さあ、いよいよお別れの時です。
 三十八名の卒業生の皆さんのさらなる成長と活躍を心からお祈り致します。そして、小鈴谷小学校の教職員一同、これからもしっかりと皆さんを応援し続けていくことを約束し、式辞といたします。

令和三年三月十九日

常滑市立小鈴谷小学校長 村上 正輝