12/22(金) 2学期終業式
- 公開日
- 2017/12/22
- 更新日
- 2017/12/22
学校行事
大きな成果を残して、2学期を終えることができました。保護者の皆様、地域の皆様、教育委員会等行政の皆様、ご支援・ご協力誠にありがとうございました。
<終業式での校長式辞>
行事のたくさんあった2学期も今日で終わります。皆さん、充実した学校生活を送ることができましたか? きっと、がんばった分だけ、大きく成長できたことと思います。特に10月に行われた南陵祭は皆さんの活躍するはつらつとした姿が見えて、大変うれしく思いました。文化祭、合唱コンクール、体育祭など、仲間と協力して行事を創り上げることには、大変なこともあったと思いますが、大きな感動や喜びがあったことでしょう。
2学期の終わりに際して、自分自身の頑張りやまだ弱いところを振り返り、3学期の生活につなげていきましょう。
さて、今日は、昔流行った歌で、いい歌だなあと感動した曲を紹介します。
植村花菜さんの「トイレの神様」という曲です。植村さんはおばあさんとの思い出を曲にしました。いろいろな事情から小さい頃からおばあさんに育てられた植村さんは、おばあさんにいろいろなことを教えられる中で、時には素直に聞けなかったり、反発したりして大きくなりました。そして、大人になったときに家を出てしまいます。その後亡くなったおばあさんとの思い出を歌にしました。曲の後半の歌詞を読みますので、皆さんは、耳を澄まして聞いてみてください。
上京して2年が過ぎておばあちゃんが入院した
痩せて細くなってしまったおばあちゃんに会いに行った
「おばあちゃん、ただいまー!」ってわざと昔みたいに言ってみたけどちょっと話しただけだったのに「もう帰りー。」って、病室を出された
次の日の朝、おばあちゃんは静かに眠りについた。
まるで まるで私が来るのを待っていてくれたように
ちゃんと育ててくれたのに、恩返しもしてないのに、いい孫じゃなかったのに
こんな私を待っててくれたんやね
トイレには それはそれはキレイな女神様がいるんやで
おばあちゃんがくれた言葉は
今日の私をべっぴんさんにしてくれてるかな
トイレには それはそれはキレイな女神様がいるんやで
だから毎日キレイにしたら
女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで
気立ての良いお嫁さんになるのが夢だった私は
今日もせっせと、トイレをピカピカにする
おばあちやん おばあちゃん ありがとう
おばあちゃん ホンマに ありがとう
この曲を初めて聴いたとき、私は胸がジーンとなりました。歌詞にあふれる思いがスーと心の中に入ってきた感じを受けました。
さあ、なぜ今日私はこの曲を紹介したのでしょうか?それは、皆さんが、いろいろな人に見守られながら成長しているということを知ってほしかったからです。2学期こうしてがんばれたのは、自分だけの力ではなかったはずです。お父さんやお母さん、おじいさんやおばあさんの応援、あるいは兄弟や友達の支え、もちろん先生方の励ましや愛情のこもった厳しい指導があったおかげだと思います。
ところが、本当にこの意味がわかったときには、それらの人は、もう自分から離れたところに行ってしまっていることがあります。植村花菜さんは、きっと、おばあちゃんの死をきっかけに、心から感謝の気持ちを届けたかったのではないでしょうか。花菜さんにとって、おばあちゃんとの思い出は山ほどあったはずです。でも、おばあちゃんと一緒にいるときは、おばあちゃんの本当の思いを理解をするのは難しかったことでしょう。この曲の題名「トイレの神様」には、とても深い意味が隠されているように思います。また、花菜さんが素直におばあちゃんへの気持ちを表現した「おばあちゃん、おばあちゃん ありがとう ホンマに ありがとう」という最後のところの重みを強く感じました。
きっと皆さんはお正月には、いろいろな人に会うことでしょう。その中には、普段なかなか会えない人もいるかもしれません。そのとき、遠くにいても自分を見守ってくれていた人に、「ありがとう」の気持ちを伝えられるといいですね。
そして、年末年始は、家族の一員として、しっかりと大掃除をしてみてください。大掃除は一年間の締めくくりとして、心を磨く時間になると思います。中でもお薦めはトイレ掃除です。どうしても避けがちなトイレを一生懸命掃除してみてください。きっと掃除の後には、今までもやもやしていた気持ちもすっきりした気持ちにかわっていることでしょう。そして、成長した自分を見付けることができることでしょう。
3学期の始業式、皆さんの元気な笑顔を見るのを楽しみにしています。
いい冬休みにしてください。