2/1 朝会
- 公開日
- 2021/02/01
- 更新日
- 2021/02/01
学校だより
【校長の話】
おはようございます。
「立春」と「節分」のお話をします。
現在、日本の1年は、1月1日に始まり12月31日に終わります。
昔々の中国で生まれた暦は、「二十四節気」と言われます。皆さんも、春分、夏至、秋分、冬至は知っていますね。春夏秋冬、四つの季節を、さらに六つに分けます。4×6=24、1年に24の季節の呼び名があります。その一つに、「立春」があります。立春は、春の始まりの日です。そして、二十四節気では、1年の始まりの日です。今でいう1月1日元日です。春の始まりを立春と言いますので、夏の始まりは立夏、秋の始まりは立秋、冬の始まりは立冬と言います。聞いたことがあるかもしれませんね。それぞれの前日、その季節の最後の日を「節分」と言います。だから、節分は1年に4回あります。その中でも、1年の始まりの前日、つまり1年の最後の日、今で言う大晦日に当たる、立春の前日の節分が、広く知られていて、いろいろな行事も行われています。
昔から、季節の変わり目には「邪気が生じる」と信じられてきました。邪気とは、人を騙したり、傷つけたりして、人に害を与えようとする心とか、病気を起こす悪い気とか、物の怪のことを言います。邪気を鬼に見立てて、節分に、豆まきをして鬼を追い払い、柊という木の枝にイワシの頭を刺したものを飾り鬼が家に入ってこないようにする風習もあります。大晦日に、除夜の鐘を108回ついて人の煩悩を祓い、新年を迎えるように、節分に邪気を祓い、新しい年の始まり、立春を迎えます。
立春は、太陽と地球の位置の関係で決まりますが、今年の立春は、例年と違って、124年ぶりに2月3日になります。よって、明日、2月2日が節分になります。皆さんは、明日の節分で、自分の中にあるどんな邪気を追い払いますか。この1年で起きた世の中のどんな邪気をなくしたいですか。そして、邪気が自分の中に生まれたり、外から入ってきたりするのを防いで、2月3日の立春に、よい新年を迎えてください。