3/19 卒業式・校長式辞
- 公開日
- 2020/03/19
- 更新日
- 2020/03/19
学校からのお知らせ
<校長式辞>
本日 鬼崎北小学校を卒業される卒業生の皆さん ご卒業 おめでとうございます。
そして お子様のことを誰よりも思いながらも 心ならずも 本日の参列がかなわず お待ちいただいている保護者の皆様 本日はお子様のご卒業 誠におめでとうございます。
小さな背中にゆれる 色とりどりのランドセル 黄色い新品の安全帽子 振り返りもせず「いってきます」と 嬉しそうに玄関を飛び出した あの日から もう六年が過ぎました。
卒業証書を受け取る子どもの成長を喜びながらも ここまで順風満帆とはいかなかったことなど 様々な出来事が 脳裏をよぎったことと思います。
保護者の皆様の これまでの育みに 深く感謝と尊敬の念を お伝え申し上げます。
お子様も 四月からはいよいよ中学生。
親からは だんだん離れていきます。
親からすれば 寂しい気持ちもあるかと思いますが 親から離れていくことは 子どもにとっては 健全な成長の証しでもあります。
しかし いくつになっても 家庭は子どもにとって心の支えであり 大切な居場所です。
子どもの成長にとって 一番 影響をもつのが親であり 家族であることを どうぞ忘れないでください。
また ご来賓の皆様にも 今回は 卒業式へのご臨席をご遠慮いただきましたが 卒業生に対するご厚情と 平素より 本校にお寄せいただいている 温かいご支援 ご指導に対しまして この場からではございますが 心よりお礼申し上げます。
あわせて これからも 子どもたちを「地域の宝」として 末永く見守ってくださいますよう お願い申し上げます。
さて 卒業生の皆さん 今 どんな思いで 卒業式を迎えられていますか。
6年前 桜の咲く中 少し緊張しながら初めて登校をした 入学の日から 6年がたちました。
楽しかった日もあれば つらく思い悩んだ日も あったことでしょう。
様々な日々の思い出を胸に 今日を迎えられたことと思います。
そしてまた 4月から始まる中学校での新しい自分の道への 希望と不安を抱いても いるのではないでしょうか。
そんな皆さんに 私から 伝えたい言葉があります。それは
「夢見ることができれば それは実現できる。」です。
この言葉はただ単に「何々になりたいな」とか「何々だたっらな」とかではなく「絶対にこれをやるんだ」 「自分は将来 こうなりたいんだ」 など
内に秘めたあふれんばかりの情熱をもつことによって見える 自分の中の 思い描く世界や状態を表します。
夢は決して大きな夢でなくとも 構いません。
夢を持てばその実現のために 何が必要で 何をしなくてはいけないのかを考えるようになります。
そして 計画を立て 実行し始めると そこから 懸命な努力がはじまります。
今日お配りするPTA新聞にコラムを掲載しましたが 世界の発明王として「天才エジソン」とまで言われるようになったエジソンを紹介する伝記の中には「天才とは99パーセントが努力であり 残りの1パーセントがひらめきである」との言葉が出てきます。
みなさんにとっても これから歩む道その日その日の 一日一日の積み重ねが 自分を信じる大切な日々となっていきます。
今後 この先の社会は今までにないスピードで発展し 数年先の社会でさえもどんな社会になっているのかわからない 予測不可能な社会となっていきます。
今回のように卒業という今日の日を迎えられたたことは大きな喜びですが 同時に 私たちは 新型コロナウイルスのような一つのものが人類を危機に墜とし得る ということも知りました。
先のわからない将来だからこそ みなさんには 夢を持ち 新たな道を歩んでいってもらいたいと思います。
しかし 夢に向かって歩むこの先 皆さんが進む道のりにおいて 悩み 戸惑うときが必ずやってきます。
そんな時は 思い出してください。
皆さんには 小学校で共に過ごした仲間がいます。
見守ってくださった 地域の方々がいます。
そして誰よりも あなた方のことを大切に思っている 家族がいます。
忘れないでください。
悩みを一緒に考えてくれる人が 周りにいることを。
これからの皆さんの成長をとても楽しみにしています。
夢を持ち 自分を信じ 新しい道を歩んでいってください。
最後に 卒業生の皆さんにお礼を言わせてください。
この学校でみなさんといる幸せを感じさせてくれて ありがとう。
頑張っている姿や すてきな笑顔を見せてくれて ありがとう。
友だち同士のけんかやトラブルもあったけれど 体も心も成長してくれて ありがとう。
卒業生のみなさんの未来に 幸多からんことを願っています。
卒業生のみなさん 心から 卒業おめでとう。
以上
令和二年三月十九日
常滑市立鬼崎北小学校長 大西 博