教室はまちがうところだ
- 公開日
- 2017/06/19
- 更新日
- 2017/06/19
学校からのお知らせ
<朝会の話>要約
校長先生が大好きな絵本に、「教室はまちがうところだ」という絵本があります。その一部を紹介します。
教室はまちがうところだ
みんなどしどし手をあげて、まちがった意見を言おうじゃないか
まちがった答えを言おうじゃないか
まちがうことをおそれちゃいけない まちがったものをわらっちゃいけない
まちがった意見をまちがった答えを ああじゃないか こうじゃないかと
みんなで出しあい 言いあうなかでだ ほんとのものを見つけていくのだ
そうしてみんな伸びていくのだ
いつも正しくまちがいのない 答えをしなくちゃならんと思って
そういうとこだと思っているから まちがうことがこわくてこわくて
手もあげないで小さくなって だまりこくって時間がすぎる
うつむきうつむき
そうっとあげた手 はじめてあげた手 先生がさした
どきりと胸が大きく鳴って どっきどっきと体が燃えて
立ったとたんに忘れてしまった なんだかぼそぼそしゃべったけれども
なにを言ったかちんぷんかんぷん 私はことりとすわってしまった
それでいいのだ いくどもいくども おんなじことをくりかえすうちに
それからだんだんどきりがやんで 言いたいことが 言えてくるのだ
はじめからうまいこと言えるはずないんだ
はじめから答えがあたるはずないんだ
なんどもなんども言ってるうちに まちがううちに
言いたいことの半分くらいは どうやらこうやら言えてくるのだ
そうしてたまには答えもあたる
まちがいだらけのぼくらの教室
おそれちゃいけない わらっちゃいけない
安心して手をあげろ 安心してまちがえや
まちがったってわらったり ばかにしたり おこったり
そんなものはおりゃあせん
そんな教室作ろうやあ
先日、5年生の教室に行ったときのことです。
ある女の子が算数の答えを間違えました。
先生が、「○○さんが間違えてくれたおかげで、みんなが分かることができたね。」と言いました。
すると子どもたちの中から、その女の子に向けて自然に拍手が起こりました。
とても素敵な光景でした。こんな場面がたくさん増えるといいですね。