桜梅桃李
- 公開日
- 2016/03/18
- 更新日
- 2016/03/18
校長室より
平成二十七年度 卒業式式辞
弥生三月、誇り高き六字が競う祭り囃子の稽古の音色に旧常の春の高まりが感じられる頃となりました
平成二十七年度常滑市立常滑東小学校の卒業式をこのように盛大に挙行できますことを たいへんうれしく思います
本日は、常滑市長 片岡憲彦様 はじめ多数のひがしを愛するご来賓に華を添えていただきました。ありがとうございます
卒業生の保護者の皆様、本日は 誠におめでとうございます
真新しいランドセルを背にした 六年前を思い起こせば大きく心身ともに成長したお子様の姿に 感慨も一入のことと思います
6年間の初等教育を修了し、期待と不安の入り交じる 多感な思春期の中学生となります。これからこそ家族の支えが必要です。さらに温かい見守りをお願いいたします
卒業生のみなさん、卒業おめでとう
最初にお礼を言っておこう
ありがとう
4学級で入学をしてきた君たちは、昨年度、学区の見直しによって2学級となった。半分の友だちを急に失い、両手に一年生を抱えて、このひがしの最高学年をやっていけるだろうか、そう思った。でも、心配は、いらなかった。
君たちが友と何度も歌った曲の中に 「花は咲く」がある。言うまでもなく東日本大震災の復興支援ソングだ。歌詞の終わりに「わたしは何を残しただろう」とある。君たちは、新生ひがしの中に伝統を守り、新しさを加え「ふるさとひがし」を創り残してくれた。
「桜梅桃李」という言葉がある。
桜はさくら、梅はうめ、桃はもも、李はすもものことだ。それぞれが独自の花を咲かせることから、そのままの姿で個性を生かしきっていくという意味がある。君たちは、それぞれがすてきな花であったし、これからもすてきな花を咲かせていくのだ。
実は花というものは、力を込めて頑張っては咲かない。固く閉じていたつぼみをふっと緩めて咲くものだ。きれいな花は、緩めるからこそ咲くのだ。
君たちは素直でまじめで 一生懸命に力を尽くす。そういうペア活動だったし、あいさつ隊だった。運動会だって、学習発表会だって。そして君たちには 必ず、笑顔があった。笑いがあった。心があるんだな。だから、一緒にいると楽しいのだ。ひがしのみんながね。
まるで、君たちは、花の咲かせ方を 知っているかのようにね。君たちは、すばらしい最高学年だった。自信と誇りをもって行きなさい。
さあ、お別れだ
四月になれば、ひがしとにしの虹が架かる
君たちは、中学生となり、さらに大きな鮮やかな花を咲かせることと確信している
君たちはいつまでも私の希望です
虹の彼方に向かう君たちを応援し続けることを約束して、門出の言葉とします
おめでとう
平成二十八年三月十八日
常滑市立常滑東小学校長
佐 藤 敏 弘