先生の技
- 公開日
- 2020/06/16
- 更新日
- 2020/06/16
全学年
6年生の算数の授業では、三角形の底辺や高さについて考えていました。
先生が、「高さってどこのこと?」と質問すると、一人の子が「ここです」と頂点から底辺に向かって指で線を引きました。
すると、先生は頂点から底辺へ向かって斜めに線を引きました。
次の子が「頂点から直線を引きます」と発言すると、先生は定規は使ったけれど、やはり斜めに線を引きました。
子どもたちは、大ブーイングです。
「だからあ」「そうじゃなくってえ」と、言いたくて言いたくてたまらない様子でした。
そしてようやく3人目の子が「頂点から底辺に垂直に線を引く」と発言し、ようやく先生に高さについて理解してもらうことができました。
子どもたちの口から重要な言葉を引き出すために、あえて「分からず屋」になるのも、教師の技なのです。