学校日記

朝会講話

公開日
2022/09/05
更新日
2022/09/05

全学年

今日は皆さんに詩を紹介します。工藤直子という人が作った詩です。工藤直子さんの詩や物語は国語の教科書にも載っています。2年生で勉強する「ふきのとう」は工藤直子さんが書いたものです。1年生の下の教科書にも「かたつむりのゆめ」「はちみつのゆめ」という詩が載っています。また、3年生の上の教科書にも「とかげとぞう」という詩が載っています。教科書でもおなじみの工藤直子さんですが、今日紹介するのはこんな詩です。

けっしん     かぶと てつお
つよく
おおしく
いきる!
それが ぼくのけっしんです

でも ときどき
むねの やわらかいところが
なきたくなるのね
……
なんでかなあ

これは、工藤直子さんが「かぶと てつお」という人になりきって書いた詩です。「かぶと てつお」って、とても強そうな名前ですね。その人が、つよくおおしく、おおしくというのは「勇気をもって」という意味ですが、「強く勇気をもっていきる」と決心をしたのですね。たくましくてかっこいいですね。「でも ときどき むねの やわらかいところが なきたくなる」と言っているのです。「むねの やわらかいところが なきたくなる」という気持ち、皆さんには分かりますか。決心していても、心の弱い部分が出てきてしまうことがあるという意味かなあと、私は考えました。強くたくましく生きるのはもちろんかっこいいけれど、時には弱気になって泣きたくなることがあってもいいと私は思います。弱さを知っている人は、人に優しくなれます。弱さを知って人に優しくできることは、強くおおしく生きるのと同じくらいかっこいいと思うのです。胸の中のかたい部分とやわらかい部分の両方を大切にしていきたいなあと私は考えました。皆さんはこの詩をどんなふうに捉えますか。ぜひ考えてみてくださいね。