学校日記

2学期終業式式辞

公開日
2022/12/23
更新日
2022/12/23

全学年

 2学期最後の日を迎えました。2学期の始業式で、私は皆さんに「3つの『D』を言わないようにしましょう」というお話をしました。3つのDとは、最初に「だ・ぢ・づ・で・ど」がつく言葉です。何だったか覚えていますか。そうです、「だって」「どうせ」「でも」でしたね。皆さんは、この3つの言葉を封印して、いろいろなことに前向きにがんばることができたでしょうか。
 2学期に、私は皆さんががんばる姿をたくさん目にしました。その中から、一輪車の練習に一生懸命取り組んだ4年生のことについて紹介します。皆さんも知っているように、西浦南小学校では運動会で5・6年生が一輪車の演技をします。だから「5年生になるまでには一輪車に乗れるようにならなくちゃ」と思っている人も大勢いると思います。4年生の中にはすでに一輪車に上手に乗れる人もいますが、まだ乗れない人も少なくありません。乗れない人たちは、初めのうち「練習したってどうせ乗れるようにならないからやりたくない」「来年の運動会は休む」などと言っていました。ところが、10月の運動会が終わってしばらくたった頃から、一輪車の練習をし始めたのです。きっと5・6年生の演技を見て「あんなふうにかっこよく乗れるようになりたい」と思ったのでしょうね。でも、最初のうちは全然うまくいきませんでした。壁に手を着いたり、手すりにつかまったり、先生に支えてもらったりしてもほんの少ししか進めません。転んでけがをすることもありました。「この一輪車め!」と一輪車に八つ当たりしていることもありました。でも、4年生の子たちは決して練習するのをやめませんでした。放課になるたびに一輪車の練習をして、少しずつ手すりや壁から手を離して進むことができるようになってきました。そしてある日、ついに1人の子が支えなしで20mほど進むことができるようになったのです。他の子たちも「すごい、すごい!」とその子のがんばりを認めていました。そして自分たちも乗れるようになりたいと練習を続け、みんな見事に乗れるようになったのです。今ではスイスイ乗れるようになったのはもちろん、生乗りやアイドリングにも挑戦しています。私は、この4年生の様子を見て三つのことがすばらしいと思いました。一つ目は、「嫌だ」「苦手だ」と思っていたことに勇気をもって一歩踏み出したことです。二つ目は、転んでけがをしてもなかなか上手にならなくても、途中で投げ出すことなく練習を続けたことです。三つ目は、友達ができるようになったとき、それを「すごいね」と褒めたり認めたりできたことです。「どうせ自分はだめなんだ」と投げやりになることなく、更に練習を重ねて乗れるようになったことは、本当にすばらしいことだと感心しています。
 ここでは4年生のことを紹介しましたが、きっと皆さんも自分なりにがんばったことがあると思います。この後、それぞれの学年の代表の人が、2学期にがんばったこと、できるようになったことを発表しますね。それを聞きながらぜひ、「自分はどうだったかな」と振り返ってみてください。
 さて、明日から冬休みが始まります。時間がたくさんありますので、学校がある日にはなかなかできないことにぜひ取り組んでみてください。たくさん本を読む、じっくり絵を描いたり工作をしたりする、縄跳びの技を高める、eライブラリーをどんどん進める等、計画を立てて自分のやりたいことに挑戦しましょう。そして、皆さんにぜひやってほしいことがあります。それは家のお手伝いです。あと1週間余りで2022年が終わり、新しい年を迎えます。お正月の前は、大掃除をしたり、おせち料理を作ったり、買い物に行ったりと、お家の人は大忙しです。ぜひ自分にできるお手伝いをしてください。私は小学生の頃、大掃除で床のぞうきんがけとガラス拭きを任されていました。皆さんはどんなことができそうですか。家の人とも相談して、取り組んでみてくださいね。そして、私から皆さんへの冬休みの最大のミッション、何か分かりますか?始業式に全員元気で学校に戻ってくることです。これは必ず達成してください。それでは皆さん、楽しく充実した冬休みを過ごしてくださいね。3学期に元気な皆さんの顔を見られることを楽しみにしています。