学校日記

1/18(水) 2C道徳

公開日
2023/01/18
更新日
2023/01/18

◇校長室より

「語りかける目」という阪神淡路大震災の話を読み、A先生の質問に答えています。

(あらすじ)
“廃墟”となった街の遺体安置所での出来事です。警察官である筆者は、焼け焦げた「ナベ」に見入っている少女を見つけます。少女は身動きせずじっと「ナベ」の底を見つめています。
筆者は「どうしたの?」と声をかけました。とたんに少女の目は涙であふれました。「ナベ」の中には、少女が焼け跡で拾い集めた母の遺骨が入っていたのです。少女は次のように語りました。
母と1階で寝ていました。気がついたら崩れた家の下敷きになっていました。少しずつ体をずらして脱出できましたが、母はがれきに埋もれたままです。やっと探し出したのは、母の腕でした。少女はその手を握り「おかあさん、おかあさん」と叫びます。そのとき、付近から出火し、近くまで火が迫ってきました。ようやく、母が少女の名前を呼ぶ声が聞こえました。が、「ありがとう、もう逃げなさい」そう言って母は握っていた手を放します。少女は、自宅と母親が火に包まれていくのを呆然と眺めていました。
その後、少女は焼け跡で母を捜しました。そして、見つけ出した母を「ナベ」に入れて、守り続けていたのでした。