いにしえに思いをはせて
- 公開日
- 2020/11/09
- 更新日
- 2020/11/09
3年生
人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににほひける(紀貫之)
3年生の国語の授業。今日は、紀貫之の有名な歌について学びました。この歌には、詠まれたときの状況を示す詞書があります。それによれば、昔は初瀬の長谷寺へお参りに行くたびに泊まっていた宿にしばらく行かなくなっていて、何年か後に訪れてみたら、宿の主人が「このように確かに宿は昔のままでございますのに」(あなたは心変わりされて、ずいぶんおいでにならなかったですね)と言ったそうです。そこで、その辺りの梅の枝をひとさし折ってこの歌を詠んだのだそうです。5・7・5・7・7の31音の中に、ドラマや思いが詰まっています。