11.28 月曜朝会 人権講話
- 公開日
- 2022/11/28
- 更新日
- 2022/11/28
校長室より
今日の月曜朝会では、はじめに人権講話がありました。
(校長人権講話)
今週から12月に入ります。各クラスでは「(常西っ子)人権集会」に向けて話し合いをしていると思いますが、間もなく人権週間です。道徳の授業でも、人権やいじめについて考えていると思います。今日は、私からも「人権」ということについてお話ししたいと思います。
まず、「人権」というのは何でしょうか? 「人権」とは、「みんなが安心して生きていくために大切なもの」です。「人権を守る」というのは「それを守る」ということで、つまり「みんなが安心して生活できるようにする」ということです。
そのためには、どうしたらよいでしょうか? それは、「自分を大切にし、他の人も大切にする」こと。別の言い方をすると「人の体や心を傷つけない」ということです。
そこで、みんなが「自分も、他の人も大切にする」ことができるように、「みんな違うけれど一緒」というお話をしたいと思います。
皆さん。皆さんの手のひらを見てください。皆さんの手のひらの模様は、隣の人と同じですか? 大きさはどうでしょう? 体の大きさはどうでしょう? 皆さんの顔は、どうですか? 姿や形が同じ人は絶対にいませんね。でも、同じところがあります。今から確かめてみたいと思います。
胸に手を当ててみてください。ドキドキしていませんか(ちょっとわかりくいかな?)。じゃあ、3本指をそろえて、頬っぺたの下の首のところを横からそっと押さえてみてください。ドキドキしていませんか。それは、皆さんの心臓が一生懸命に血液を頭に送っているしるしのドキドキです。それは生きているというしるしです。大切な「命」が皆さんの体の中にあるというしるしです。それは、今この話を聞いている全ての人が「同じ」です。また後でいいので、是非お友達の胸に耳をあてて、友達のドキドキの音を聞いてほしいなと思います。
みんな顔や姿は違うけれど、みんな命の重さは同じです。「誰かの命が重くて、誰かが軽い」「誰かが上で、誰かが下」ということはありません。「人として同じ」です。「人として同じ」ということを意識して、そして「違い」も大切にして、お互いに大切にしてください。
ですから、当然、叩いたり、蹴ったりして人を傷つけてはいけません。
嫌な気持ち、悲しい気持ちになることを言ってはいけません。
間違っても、「死ね」という言葉や「きもい」「うざい」などの言葉、人が嫌がる「あだ名」なども言ってはいけません。
また、「人の物に落書きする」「人の物を隠す」など、人が嫌がることもいけません。
当たり前ですが「いじめはいけません」。新型コロナウイルスの感染した人への偏見や差別もいけません。
相手の心は、目では見ることはできませんが、皆さんの「心の目」では見ることができます。嫌なことを言われた人、された人、いじめられた人の「心は傷つき、血を流します」。相手の心を見ることができる「心の目」をもって、人の心の痛みが分かる人になってください。
今日は「人権を守る」ということについて話をしました。
「自分も、他の人も大切にする」。
常西っ子の皆さん、そして皆さんだけでなく、家族や周りの人、そして世界中の人が「安心して、笑顔で生きていけるよう」、自分も含めたすべての人を大切にしていってください。
「じぶんも みんなも えがお」になれるよう、がんばりましょう。