学校日記

5年生 道徳「ミリエル司教の態度から考える」〜名作「ああ、無情」の一場面を読んで〜

公開日
2017/01/13
更新日
2017/01/13

5年生

 「ああ、無情」は小説「レ・ミゼラブル」の日本名。両親と死に別れ貧しさが極限に達した生活をしている主人公ジャン・バルジャン。飢えた兄弟、甥などのためにパンを盗み19年間の投獄を終え社会に。ある教会にたどり着きミリエル司教に出会います。ところが教会の高価な銀の燭台を盗んで逃亡。警察に捕まりますがミシエル司教は捕まったジャンに「燭台は差し上げた物」「銀の食器も差し上げたのに何故持っていかなかったのですか?」と伝え許そうとします。
 「ああ、無情」のこの部分を読みミシエル司教の人間性、心、考えを探りました。「自分なら、許せる?許せない?」「司教は何故許そうしたのかな?」についてグループ意見を発表し合いました。グループの意見はホワイトボードに記入して全体に発表。また「許せる:5・・・・許せない:1」の「5段階スケール」に自分の考えを磁石で示し、その考えを伝え合いました。「許せる?許せない?」判断に迷う学習課題です。
 授業の後半は「遊ぶ約束をしたのに、その子が来なかった」「みんなでやるべきことを、やらないと言い張って協力しない子がいる」など、生活場面で直面しそうなことを題材にして自分ならどうするか?について考えました。
 ちなみに、盗んだジャン・バルジャンはその後しっかり改心し、孤児を手厚く育てるなど、市長として市民のために全力を尽くしていきます。寛容・謙虚・その後のために・・・など、人としての様々な心がミシエル司教の態度から見えてくる資料でした。