学校日記

11月18日〔月〕朝会「一人も事故に遭わないことを願って」

公開日
2019/11/20
更新日
2019/11/27

校長室より

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 2学期もあと1か月と少しになりました。これまで大きな行事がたくさんありました。9月は「運動会」で、皆さん、とてもよく頑張りました。先々週の「学習発表会」も、たいへん素晴らしかったです。また、10月、11月とそれぞれの学年が「校外学習」に出かけ、事故や怪我もなく、しっかり学習ができました。皆さん、2学期はとてもがんばっていますね。

 でも、そういう話ばかりできるといいのですが、今日は「心配な話」「残念な話」をしなければなりません。少し前に、朝の放送で、学校に来るときに追いかけっこをして車の前に飛び出した人がいるという話をしました。今からも交通安全について、大事な話をしたいと思います。交通安全は車だけではありません。いつもより長い話になりますが、しっかり聞いてください。

 この「看板」(写真)を見たことがあるでしょうか。この「踏切」(写真)のところにあります。実は、この踏切では、昔たいへん「悲しい事故」がありました。青海中学校の生徒が、電車との事故で亡くなっているのです。
 今でもはっきり覚えていますが、39年前、校長先生が高校2年生の夏、ボーイスカウトのキャンプで数日間出かけていたときのことです。もともとこの踏切には、警報器しかありませんでしたが、キャンプから帰って来ると、黄色と黒の鉄の棒が「4本」立てられ、自転車では通れなくなっていました。理由を聞くと、中学生が電車との事故で亡くなったとのことでした。
 どのような事故だったか。校長先生が聞いた話では、自転車の中学生は電車が通過するのを待っていて、1本電車が通過したので、大丈夫だろうと思って渡ろうとしたところ、すぐに反対側から電車が来て、事故に遭ってしまったとのことでした。年齢から考えると、皆さんのお父さんやお母さんの知っている人、友達だったかもしれません。でも、今日はその中学生が良くなかったという話をするわけではありません。

 実は、校長先生も、小学生のとき、この踏切で、「うっかり同じこと」をしてしまったことがあります。当時、大野町の駅前にあったパン屋さんに、校長先生のお父さんと自転車で出かけるときのことでした。校長先生のお父さんが先に踏切を渡ったところで警報器が鳴ったので、校長先生は踏切を渡るのを止めて待っていました。しばらくすると、電車が来て通り過ぎたので、何も気にせず、左右もあまり見ず踏切を渡ってしまいました。ところが、まだ反対側から電車が来るため、警報器は鳴り続けていました。たまたま電車は来ておらず、事故にはならずに渡ることはできましたが、校長先生のお父さんから、滅茶苦茶(あえてこの言葉を使いました)叱られました。そのまま出かけましたが、帰って来るまで、校長先生のお父さんは何もしゃべってくれませんでした。今思えば、「それだけ危険だった」のだということを伝えたかったのでしょう。

 実は、この大野小学校の近くにある踏切は、1本電車が通り過ぎても、すぐに反対からもう1本来るという、「すれ違いが、たいへん多い踏切ばかり」です。だから、このような看板が立てられているのです。また、事故の後に、当時の大野小学校や青海中学校の先生、地域の方たちが「心配して」、自転車で通れないように、鉄の棒・柱を立てたと聞きました。今は、「遮断機」もついたため、自転車も通れるように、鉄の棒が3本になっていますが、すれ違いが多いのには変わりがありません。
 電車のスピードも速くなっています。皆さんは大野町の駅から常滑の駅まで、速い電車は何分くらいで行ってしまうと思いますか。校長先生は計ったことがありますが、距離は5km位あると思いますが、なんと「3分」です。通学路を走っている車より、かなり速いです。

 今日この話をするのは、渡るときに気をつけないといけない踏切なのに、先週残念ながら、踏切のところで遊んだり、電車にとても近いところに立ったり、遮断機を触ったりして、ふざけている人がいるという話を聞いたからです。あってはならないこと、絶対してはいけないことです。踏切のところで遊んだり、ふざけたり絶対にしないでください。

 「皆さんの、大事な命を、大切にしてください。」

 もしも危ないことをしている人、危ないことに気づいていない人がいたら、周りの人で注意をしてください。地域の人にも、危ないときは注意をしてくださいと、お願いをしておきます。
 でも、一番大切なのは、1年生も6年生も、学年関係なく、「一人一人がよく見て渡ること」です。そして、「もし注意をされたら、気づいてやめること」です。これは、道路を歩くときも同じです。

 「皆さんの、大事な命を、大切にしてください。」

 長くなりましたが、皆さんが、「絶対に、一人も事故に遭わないこと」を願っています。