十歳の君たちへ
- 公開日
- 2011/10/12
- 更新日
- 2011/10/12
校長室より
式 辞
秋冷の今宵、常滑東小学校四年生が一同に介し、二分の一成人式を開催できることをたいへんうれしく思います。
この式を開催するにあたり、多数のボランティアの方、常滑東小学校おやじの会の方々に諸準備よりご助力を賜りました。まずもって、感謝を申し上げます。誠にありがとうございました。
二分の一、すなわち二十歳の半分を祝うこの日に君たちの過去・現在・未来について考えたいと思います。
過去。
みんなは、十年を生きた。まず、自分の成長を感じ取りたいものです。そして、生きたと同時に守られて、育てられたこと忘れてはなりません。感謝です。
現在。
君たちの十歳の年。日本という国にとっても大きな節目の年となりました。
東日本大震災で被災した4年生の女の子の詩です。
マグニチュード9・0
大上 萌衣
わたしはこわかった
頭が真っ白になってパニックで
記おくがない
だってね 高い場所にある家
だって流されたんだよ
二か月たってもわすれられない
でも今はみんなのぶんまで楽しく
生きるぜったい生きてやる
(岩手県大船渡市・崎浜小4年)
みんなで今、ここで時を一緒にできる幸せがあります。あたりまえでない、幸せです。
未来。
夢をもとう。希望をもとう。
未来とは、親を先生を乗り越えていくこと。そう、自分たちの手で創り出していくものです。だから、その力をつけなくてはね。
勉強してかしこくなる。
運動をしてたくましくなる。
正しいことをし、人を思いやる心をきたえることです。
十歳の君たちは私にとっても大いなる希望です。
みんなの未来が美浜の星空のように輝きあるものとなりますよう祈念をして、祝いの言葉とします。
おめでとう。
平成二十三年十月十一日
常滑市立常滑東小学校長
佐藤 敏弘