学校日記

2/3 朝会の話 「校旗」

公開日
2020/02/03
更新日
2020/02/03

校長より

 今日は2月3日。ちょうど一カ月後の3月3日は卒業式です。2月の朝会はいろいろ予定があるので、3年生に朝会で話す機会は、今日が最後かもしれません。
 皆さんは常滑中学校に「校旗」というものがあることを知っていますか?校旗とは「学校の旗」のことです。この旗ですね。1年に2回だけ、大切な式に飾られる大事な旗です。2回とは卒業式と入学式です。
 生徒手帳のP7を開いてください。そこに本校のあゆみが載っています。その昭和29年のところに、「校旗・校歌を制定する」とあります。この校旗は昭和29年に作られました。今から65年前です。それまで、常中には校旗がありませんでした。学校の象徴としての校旗が欲しいと、当時の生徒会が中心となり、校旗を作ろうということになりました。デザインは生徒に募集しました。作るにはお金が必要です。しかも高額です。そこでお小遣いから一人30円ずつ寄付しました。当時は1000人くらい生徒がいたので、生徒の募金で3万円。それにPTAからお金を出してもらい、合計46.100円で作成しました。65年前のお金の価値は今と違います。おおよそですが、今ならその10倍以上の値段です。ですから50万以上でしょうね。こうして当時の人たちが苦労して作ったのが、今目の前にあるこの校旗です。65年分の先輩たちの卒業式を見てきた旗です。皆さんのお父さんやお母さん、おじいさんやおばあさんの卒業式も見ていますよ。
 しかし、この校旗は残念なことにさすがにボロボロなんです。式典にこれ以上耐えられないと判断し、今回新しく校旗を作成しました。今から皆さんにお披露目をします。
(生徒会長が持って登場)
 新しい校旗は、常中の卒業生で作る同窓会の組織からと、地域の方からいただいた大切なご寄付によって作成しました。本当は全員に持ってもらいたいのですが、誰かに持ってもらいます。
(希望者2名登壇)
 今年の卒業式から使用します。今までの校旗も、美術品の展示してある所に大切に展示します。常中の先輩たちと地域の方の常中への心が込められた校旗です。この先何十年も使用します。将来、みんなが自分の子どもや孫の卒業式に出席したら、この旗が飾ってあるでしょう。