遠く離れていても 「ともだち」
- 公開日
- 2019/06/24
- 更新日
- 2019/06/24
校長室より
5月20日〔月〕〜6月4日〔火〕に、中国からの派遣団(児童5名・引率2名)を迎え交流をしました。約2週間、子どもたちはさまざまな授業や給食・清掃などの学校生活を通して、お互いの文化について学び合ったり、触れ合ったりしました。2週間の交流の中で感じたことを、大切にしてほしいと思います。
交流にあたり派遣団から贈り物(中国の古詩:写真の右の書)をいただきました(写真の左の絵は中国の国花の「牡丹(ぼたん)」)。書かれていることを調べてみると、「海内存知己 天涯若比鄰」(海内(かいだい)知己(ちき)を存(そん)せば、天涯(てんがい)も比(ひ)鄰(りん)の若(ごと)し)と読むことがわかりました。「広い世界に親友がいれば、遠く離れていても近くにいるのと同じ」というような意味のようです。国際交流に相応しい、とてもいい「ことば」をいただいたと思うと同時に、「漢字」の奥深さを感じました。
以下は、それぞれの言葉(漢字)の意味です。
「 海内存知己 」
海内(かいだい)知己(ちき)を存(そん)せば
・海内…四海の内。天下。広い世界。
・知己…自分を真に理解してくれる人。親友。
・存 …いる。存在する。
「 天涯若比鄰 」
天涯(てんがい)も比鄰(ひりん)の若(ごと)し
・天涯 … 空の果て。
・比鄰 … となり近所。
【原文】
中国の古詩(漢詩)の「杜少府之任蜀州」(王勃)で、読み方は「杜(と)少府(しょうふ)、任(にん)に蜀州(しょくしゅう)に之(ゆ)く」とのこと。
城闕輔三秦 風烟望五津
與君離別意 同是宦遊人
海内存知己 天涯若比鄰
無爲在岐路 兒女共沾巾