12月2日〔月〕人権講話 「同じ」を大切に、「違う」も大切に…
- 公開日
- 2019/12/04
- 更新日
- 2019/12/04
校長室より
今週の4日から1週間は、「人権週間」です。今から「人権」そして「人権を守る」ということについてお話しします。「目」と「耳」そして「心」をしっかりはたらかせて、聞いてください。
まず、「人権」というのは何でしょうか? 「人権」とは、「人が安心して生きていくために大切なもの」です。「人権を守る」というのは、「みんなが毎日安心して生活できるようにする」ということです。そのためにはどうしたらよいでしょうか? それは、いつも言っている「自分を大切にし、他の人も大切にする」こと。別の言い方をすると「人の体や心を傷つけない」ということです。そこで、お互いを大切にすることができるように、「違うけれど一緒」というお話をしたいと思います。
皆さんの手のひらを見てください。皆さんの手のひらの模様は、隣の人と同じですか? 大きさはどうでしょう? 体の大きさはどうでしょう? 顔は、どうですか? 姿や形が同じ人は絶対にいませんね。でも、同じところがあります。今から確かめてみたいと思います。3本指をそろえて、頬っぺたの下の首のところを横からそっと押さえてみてください。ドキドキしていませんか。それは、皆さんの心臓が一生懸命に血液を頭(脳)に送っている「しるし(証拠)」のドキドキです。それは生きている、大切な「命」が皆さんの体の中にあるというしるしです。それはここにいる全ての人が「同じ」です。友達のドキドキも確かめてほしいと思います。みんな姿や形は違うけれど、命の重さは同じです。「誰かの命が重くて、誰かが軽い」「誰かが上で、誰かが下」ということはありません。人として「同じ」ということを意識して、そして「違い」も大切にして、お互いに大切にしてください。
もう一つ。ここにいる人は「全員大野小学校の児童です。仲間です。」体育館の後ろにある【日本一みんなにっこり大野小】という言葉。これは、大野小のみんなが「自分も、他の人も大切にするからにっこり」という意味です。
みんながにっこりするためには、当然、叩いたり、蹴ったりして人を傷つけてはいけません。嫌な気持ち、悲しい気持ちになることを言ってはいけません。間違っても「死ね」という言葉や「きもい」「うざい」などの言葉、人が嫌がる「あだ名」なども言ってはいけません。また、人が嫌がること、例えば「人の物に落書きする」「人の物を隠す」ということもいけません。当たり前ですが「いじめ」は絶対にいけません。嫌なことを言われた人、された人、いじめられた人の「心は傷つき、血を流します」。人の「心の痛み」が分かる人になってください。
「自分も、他の人も大切にする」。大野小学校の皆さん、そして皆さんだけでなく、世界中の人が安心して生きていけるように、自分も含めたすべての人を大切にしてください。