淡交
- 公開日
- 2013/05/27
- 更新日
- 2013/05/27
校長室より
(朝会講話)
おはようございます。
少しさみしい朝ですね。ベサニ校のお友だちが帰国しました。出会いがあれば、必ず別れがある。
たくさん思い出をおいて行ってくれました。
ここからベサニ校まで、距離は1万700km。飛行機でも13時間かかって、3時間乗換えを待ってまた1時間。無事にアメリカに帰れたかな。
さて、「淡交」
「たんこう」。これは「あわい」と読みますね。
中国の古い本に「荘子」というものがある。
そこに
君子の交わりは淡きこと水の如く、
小人の交わりは甘きこと醴(れい)の如し
よい友だち付き合いというものは、水のように淡泊、あっさりしているもの。
つまらない友だち付き合いは、甘くべたべたしているものだ。
っていうこと。
いつもいっしょにいて、どこに行くのもと一緒だからといって「親友」であるわけじゃないってことかな。
この言葉を教えてくれたのは、先生の大学時代の友だちです。今は九州にいるので何年も会ってない。でも本音で話ができるし、尊敬できる存在でずっといられる。
もう一つ、「竹馬(ちくば)の友」と言う言葉がある。
竹の棒にふさをつけて、馬に見立ててまたがって遊ぶ仲間ということ。子どもの頃からの友達、おさななじみのこと。竹馬(たけうま)で一緒に仲良く遊んだわけじゃない。竹馬(ちくば)だから、戦争ごっこみたいなもの。ライバルって言う意味もある。「あの子には負けないぞ」って思いも友だち付き合いのなかで学んでいくものだ。
友だちは、数が多い少ないでもない。人は一人で生きていけませんね。家族がいて、学校に先生がいて、地域の方がいて、友だちがいて、君がいる。人と人の間で生きていくから、「人間」なんだね。
今日は、友だちのお話。今週も笑顔で一生懸命にやろう。