学校日記

「同じ」と「違う」

公開日
2014/12/08
更新日
2014/12/08

校長室より

校長講話

One child, one teacher, one pen and one book can change the world. Education is the only solution. Education First.

今日は、この女の子のお話です。17歳。
名前は、マララ・ユスフザイさんと言います。

生まれは、パキスタンのスワートというところ。
インドと中国とアフガニスタン、イランと国境を接しているところ。
イスラム教が国の宗教です。イスラム教の世界では、女の人は、スカーフをして髪をかくしていることが多い。そのスカーフもしかり、イスラム教を信じる人々のほとんどはよい人たち。しかし、私たちの生活と考えや習慣が違うことが多い。中には、極端な考えをする人たちがいて、暴力によって、人々を従わせようとする。

そんな人たちが彼女たちの住むところを支配し始めました。彼らに逆らう人たちは、殺されたり、家を壊されたり、女の子は学校にいくなという命令も出ました。そんな中、マララさんは、スピーチやブログで、暴力に反対し、女子が学校に行くことを求めていました。11歳のときからです。

マララさんが15歳のとき、通っていた中学校から帰るスクールバスに乗っていたところを男たちに銃で撃たれてしまいます。頭部と首に2発。命に関わる大けがをします。

最初の英語の文章は、マララさん16歳の誕生日の国連でのスピーチ。
そして、今年、ノーベル平和賞を受けました。

「同じ」と「違う」
マララさんは、みんなと同じ子どもですね。
着ている服が違う、生まれた国が違う、信じる神様が違う…
でも、みんなと同じ、人間です。

人は、生まれながらにして人として尊ばれる
人は、一人一人違う。違うから、すてき。違うからすばらしい。
人は、弱いから、違うことを許せない気持ちが出てくる。
人は、弱いから、違うことを馬鹿にして、自分が偉くなったように思いたい。

大切なのは、違うことをちゃんと認めることです。
今は、「きらきらふわっと週間」
すてきな言葉が学級に貼られています。
すばらしいことです、気づくということは。でも残念だけど、貼るだけではよい学校・学級にはならない。考えたら、行動しなくてはね。「する」ことです。

今日は、マララさんの話。「同じ」と「違う」の話でした。
「同じ」と「違う」ということ、学級で先生と考えてみてくださいね。