英雄ポロネーズ
- 公開日
- 2011/05/13
- 更新日
- 2011/05/14
校長室より
11日、講演会がありました。
演題
「明るく、楽しく、あきらめない −息子 伸行と歩んだ二十年間−」
講師は、辻井いつ子氏でした。
第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール優勝ピアニスト 辻井伸行氏の母。
誕生日が同じこともあり、伸行氏に興味がありました。
演題通り、子育て歩みをいくつかのエピソードを交えてわかりやすく話が進みました。
彼が8ヶ月の頃。
CDを聞いていると機嫌がいい子だった。
特に気に入っていたのが、ブーニンの弾く「英雄ポロネーズ」。
足でふすまを蹴って、リズムを取っていたそうです。
何回もかけるのでCDが音飛びするようになってしまった。
新しいCDを買いに行くと、ブーニンのものがなかった。曲が同じならと他の巨匠の演奏したものを聞かせたところ、喜ばなくなった。
同じ曲でもピアニストの違いを聞き分けているのだと気づいた。
母だからこそ、この違いに気づくことができるのでしょう。
こうした講演は、「天才を育てる」子育ての秘密が話題となりがちですが、
私に残ったいつ子氏の言葉をいくつか紹介しましょう。
「普通に育てようと思った」
「70%をよしとして、ほめよう」
「ものごとを長いスパンで考えない」
「今日一日を精一杯生きる」
「がんばるという言葉は好きじゃない。毎日100%は辛いけど、一日だけならがんばれる」