心に刻みたい言葉(24)
- 公開日
- 2025/12/04
- 更新日
- 2025/12/04
心に刻みたい言葉
「子育て四訓」
1 乳児はしっかり肌を離すな
2 幼児は肌を離せ 手を離すな
3 少年は手を離せ 目を離すな
4 青年は目を離せ 心を離すな
(山口県下関市教育者 緒方甫先生)
『子育て四訓』とは、山口県下関市の教育者である緒方甫(はじめ)先生が提唱した、子育ての心得です。 子どもはやがて親のもとを離れ、自立していくもの。この『子育て四訓』は、子どもの成長に応じて親が少しずつ距離を広げていくことの大切さを、シンプルで分かりやすい言葉で伝えています。 青年期(13歳〜18歳頃)は、親からの干渉を嫌い、自分の世界を持ち始める時期。親は過度に口出しせず、子どもを信じて見守ることが大切です。 しかし、「目を離せ」と言っても、完全に無関心になるわけではありません。最も大切なのは、心のつながりを保つこと。適度な距離を取りながらも、親はいつでも相談できる存在であることが、子どもにとって大きな支えになります。 「青年は目を離せ、心を離すな」という言葉には、子どもが自立するために、距離を置きつつも精神的なつながりを大切にして、助けが必要な時には支えられる存在でいることが重要というメッセージが込められています。わが子が成長し、だんだん自立を始め、親と距離ができてくるのは寂しい気もしますが、大人への階段を上っている証拠で、喜ばしいことでもあると思います。