心に刻みたい言葉(40)
- 公開日
- 2026/02/28
- 更新日
- 2026/02/28
心に刻みたい言葉
「一期一会(いちごいちえ)」
千利休の教え、(山上宗二の言葉)
この言葉は、単なる「一生に一度の出会い」という意味を超えた、深い茶道の精神に根ざしています。
「あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と繰り返されることのない、一生に一度きりのものである」 という意味です。たとえ同じメンバーで、同じ場所で何度も顔を合わせているとしても、「今日、この瞬間」の集まりは二度と再現できません。だからこそ、その時間をこの上なく大切にし、相手に対して誠意を尽くそうという教えです。
この言葉のルーツは、戦国時代から安土桃山時代にかけての茶の湯の世界にあります。千利休の弟子である山上宗二が記した『山上宗二記』の中に、「一期に一度の会のように(一生に一度だと思って)主人を敬うべきだ」という趣旨の記述があります。
現代では、初めて会う人との縁を大切にする意味で使われることが多いですが、実は「見慣れた家族や友人との時間」にも当てはまる言葉でもあります。「明日また会えるという保証などないのだから、今この瞬間を最高の接し方で過ごそう」という、少し背筋が伸びるような、でも温かい決意が含まれています。
まもなく卒業式を迎えます。人との縁に感謝して、新たな道へ力強く一歩を踏み出しましょう。